今のこと
今のこと
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日本でも大きくニュースになっているようですが、イタリアはコロナウイルスの感染拡大が深刻な状況です。
イタリア全土で厳しい移動制限、食料品・医療品以外の全ての店舗が閉鎖の措置となっています。
人と人の距離がとても近いイタリア人。
友達や同僚同士でもハグやボディータッチや頬のキスが日常的で、話をする時の顔が近いし、大きな声で話すし、コーヒーを飲むのにも何かをするのにも誰かを誘うのが好き。
そんな習慣がこれだけの感染を助長したとも言われています。
そんな彼らも今はそういった習慣を変えて政府の措置に従い、この危機を乗り越えるための生活をしています。
たった15年ちょっとしかイタリアで生活していない私でもとても寂しい気持ちになっているので、彼らはもっとしんどいのだろうと思います。
普段だったら、辛い時には強いハグで力づけ合うのに。
それでも、これ以上感染を拡大しないために、できるだけ早くこの状況から抜け出す為に、できる限りに医療崩壊を避ける為に、皆頑張っています。
全世界での早い収束を心より願います。
大きな犠牲を払っている医療関係者の方々の負担をできる限り早くに減らせますように。
11日の夜にコンテ首相が店舗閉鎖の措置を発表した際の、締めくくりの言葉が心を打ちました。
「この緊急事態が終わるまで、我々ひとりひとりがひとつの共同体の一部です。各々が自身の、そして他者の犠牲の益を受けています。これが我が国の強さです。ノルベルト・エリアスの言う『諸個人の社会』です。
今日は、距離を取りましょう。
明日、より熱い抱擁をするために、より早く走るために。
皆で団結すれば乗り越えられるでしょう。」
(Per tutta la durata di questa emergenza siamo parte di una medesima comunità.Ogni individuo si sta giovando dei propri ma dei altrui sacrifici.Questa è la forza del nostro paese.Una comunità di individui come direbbe Norbert Elias.
Rimaniamo distanti oggi per abbracciarci con più calore per correre più veloce domani.Tutti insieme ce la faremo)