葡萄の焼き菓子
葡萄の焼き菓子
ここ数日はこちらを進めています。
月のブローチ。
ハニカムを透かし抜いていくこの段階の作業が大好きです。
週末、ワイン用の葡萄を使ったとてもシンプルな焼き菓子を作りました。
葡萄収穫の時期にだけに作られるお菓子で、パン屋、お菓子屋、スーパーと、どこでも見られます、でもこの時期だけ。
イタリア全般では、schiacciata all'uva(スキアッチャータ アッルーバ)という名称で呼ばれていて、お店でもこの名で売られています。
schiacciataというのは平たいパンの事です。
普段はチーズや野菜が乗ったり、ただ塩味だけだったりして食べられる事が多いです。
uvaというのが葡萄の事で、schiacciataに葡萄を載せて焼いたのがこのお菓子です。
でも私達の住む地域では、「panello(パネッロ)」と呼びます。
イタリア語でパンの事をpane(パーネ)と言うので、パン生地で作るという事が語源なのでは。
ちなみに、辞書でpanelloと調べると全く違う意味が載っているので、地域独特の呼び名なのかもしれません。
こんな感じです。
(左、焼く前。右、焼き上がり。)
一年ぶりなので要領が悪く、色々思い出しながら作ったら妙に分厚くなってしまいました。
本当はこんなに厚みが無いのですが。
あと、焼き上がりの生地の色が悪い、、、。
焼く前に、葡萄にオリーブオイルと少しのお砂糖をまぶしてあります。
生地はオリーブオイルも一緒にこねています。
シンプルながらレシピは人それぞれで、生地・葡萄の層を2段にしたり、パン生地でなくてお菓子の生地でふんわりしたり、上からたっぷりお砂糖をまぶしてざくざくした食感がでたり、様々です。
外で売っている物はお砂糖を沢山使っているので結構甘いです。
加熱されて葡萄が甘みを増すので、家で焼く時は葡萄に絡める小さじ1程度のお砂糖しか使いません。
それでもとっても甘く仕上がります。
葡萄から染み出る果汁が生地に浸み込んで、じわっとおいしさが口に広がります。
ちなみに、皮はむかず種は除かず洗っただけの葡萄が乗っているので、種も一緒に食べます。
イタリア人は生食用の葡萄でも皮も種も一緒に食べてしまうので、気にならないのかなーと思っていたら、ここ数年「種無しですよー」と売っているのも見るようになりました。
やっぱりねー。