オクラと言えば思い出す事
オクラと言えば思い出す事
自家菜園のオクラの花が先日から咲き始めました。
野菜の花にしては上品でうっとりします。
オクラは、フィレンツェへ行くと中央市場やスーパーマーケットでも手に入る様なのですが、私の近所ではなかなか。
という事で、今年初めて種を蒔いてみたら元気に育ってくれました。
ツルムラサキも育っているし、これでネバネバ丼が食べられる!
イタリア料理にはネバネバ食材がありません。
ところで、オクラを目にするといつも思い出す事があります。
以前フィレンツェでシェアアパートに住んでいた時、私達の上の階にセネガルの人達が住んでいました。
そして毎日午後2時頃と夜8時頃になると、彼らの部屋からドンドンとお腹に響くような音が天井を通して聞こえて来ました。
同居人と、なんだろうねぇ~??お祈りかな?踊りじゃない?太鼓じゃない?、と言っていたのですが、ある日直接彼らに聞いてみようという事になり、音が鳴り始めてから一緒に上の階へ行って、「あのー、毎日決まった時間に聞こえるこの音何ですか?興味が沸いてしまって、、、」と言うと、質問に少し驚いたようでしたが、「どうぞどうぞ見せてあげる」と中へ通してくれました。
案内に付いて行くと、ドンドンという音が近づいてきてとても胸が高鳴りました。
着いたのは台所で、テーブルの上で大きな深鍋に入ったオクラを大きなこん棒でついていました!
コンロには、トマトや玉葱とお肉を煮ている大鍋があって、最後の仕上げにこのついたオクラを加えるんだよ、と教えてくれました。
思わぬ答えに拍子抜け。
私はオクラにこんな調理法があったのか~と感心していましたが、アルゼンチン人の同居人はオクラなんて知らなかったようでした。
答えが分かって二人で大満足だったなぁ~、あぁ懐かしい。